旅先での写真撮影についてのアドバイス06

Q:訪れる街それぞれの特徴をとらえた写真を撮りたい。なにかコツは?

A:一つ一つの街でストーリーを決めて撮影してみよう

 新しい街へ移動したとき、その街との出会いの印象を「タイトル」としてつけてみよう。「美食の街」「青空の路地裏」「歴史との出会い」……。なんでも構わない。あなたの直感でつけてみればいい。タイトルが決まれば、それに合わせてストーリーを組み立てよう。

南欧のある街で。目に鮮やかなマーケットに触発されて、醸造所から魚市場まで巡り、撮影した。1枚よりも数段、忘れられない旅になった。

 たとえば食がテーマなら、食べ物の写真は外せない。しかし、それだけであなたの旅のストーリーは進まない。市場の果物や野菜、食堂の調理風景、屋台のおばさん、美味しそうに食べる人々……。テーマに合わせて、いろいろな出会いを撮影していこう。機会があれば、食材の生産地である畑や漁港を訪れてみるのもよいだろう。見るものすべてが新鮮な海外の旅。そこに自分だけのストーリーが加われば、旅先の出会いと写真はもっと楽しくなる。

投稿者プロフィール

阪口克
阪口克
秩父在住のカメラマン。自宅は家族でセルフビルド。旅と自然の中の暮らしがテーマ。近著に「家をセルフでビルドしたい」(文藝春秋)「世界中からいただきます」(偕成社)ほか多数。写真家として参加した「世界のともだち」プロジェクトで
第64回産経児童出版文化賞大賞を共同受賞。