旅先での写真撮影についてのアドバイス04

旅先の出会いを素敵な写真に残せたら、帰国後もその旅を振り返り、楽しむことができるはず。ここでは、そんな旅写真を撮るための、簡単で、かつ重要な撮影のヒントをお伝えしよう。SNSでいいね!がもらえるのはもちろん、いつか、将来の自分が見たときに、たくさんの思いがあふれてくるような、そんな旅写真をぜひ撮っていただきたい。

Q:どうやったら、ガイドブックみたいなかっこいい写真が撮れるの?

A:飛行機の前ポケットにある機内誌を参考に、写真を真似してみよう

 写真撮影が上達するコツの一つは、プロメラマンの写真の真似をすること。あなたが「こんな風に撮ってみたいな」と思う写真と似たようなシチュエーションの作品を、いろいろな雑誌から探して真似してみよう。同じテーマや被写体の写真でも、カメラマンによって、その撮りかたはいろいろとある。日常的で珍しくもない被写体でも、ちょっとアングルを変えるだけで、驚くほど絵になることもあるのだ。また、平凡な写真が複数組み合わさる事で、新しい発見があることも少なくない。

航空会社各社が発行している機内誌の写真は、その土地の特徴を表し、かつ写真としての高いクオリティを求められる。ぜひ移動中の機内にてじっくり見て、イメージを養ってほしいそんなプロカメラマンの「旅の写真」が詰まっているのが、各航空会社が発行する機内誌。パラパラとめくるだけで、旅立ちの気分が沸き立つよう作られた機内誌は、旅の写真の絶好の教科書なのだ。ぜひ現地に着くまでの間、機内誌を手にとってあなたの「旅の写真」を研究してみよう。

Q:カメラ初心者が、覚えておくと便利なカメラ機能は?

A: 「ISO感度」と「露出補正」を覚えよう

 まずカメラが完全なフルオートの状態から、「Pモード」と呼ばれる撮影モードに変更したい。ちょっとカメラを知ってる人なら「Pモード」はオートモードのことだと思うかもしれない。しかし初心者向けのカメラだと、これよりさらにフルオートで手動できる余地がないモードが設定されている。これでは全く何もできないので、まずはカメラでPモードから始めたい。

Pモードは主な設定はカメラがやってくれながら、ある程度の設定はユーザーが自分で変更可能。

 そこでまずチェックしたいのがISO感度だ。ちょっと難しそうだが、この数字が大きくなるほど、暗い場所でもシャッタースピードを気にせず撮影できると覚えておけばよい。

シャッタースピードとはカメラのシャッターが開いている時間のこと。暗い場所を撮影するには長くシャッターを開く必要があるため、ブレが発生しやすい。ISO感度の数字を大きくすれば、その時間を短くできブレを防げるのだ。ただし数字を大きくするほど、画像の質が低下するので注意が必要。最新のカメラでは、この欠点もかなり低減しているので夜間や屋内の撮影に活用してほしい。

次に覚えたいのが露出補正。写真を撮影するときには、被写体にあたる光に合わせて、カメラが自動で明るさを調整している。しかし、これは標準的な露出にしてくれるので、自分の思うようなもっと明るい写真、または暗い写真、とするには自分で微調整する必要がある。この写真の明るさを調整する機能が露出補正だ。調整の目安としては「白く明るい被写体なら+1/2EV。黒く暗い被写体には-1/2EV」に補正する、と覚えておこう。そして撮影結果を見ながら、もっと明るくするならプラス方向へ、もっと暗くするならマイナス方向へ設定すればよい。

 でも「そんな難しいこと撮影中にやっていたら、シャッターチャンスを逃すよ!」という人も多いだろう。しかし、ここに写真にオリジナリティを出すポイントがある。慣れればそれほど難しくないので、色々と変えながら試してみてほしい。

投稿者プロフィール

阪口克
阪口克
秩父在住のカメラマン。自宅は家族でセルフビルド。旅と自然の中の暮らしがテーマ。近著に「家をセルフでビルドしたい」(文藝春秋)「世界中からいただきます」(偕成社)ほか多数。写真家として参加した「世界のともだち」プロジェクトで
第64回産経児童出版文化賞大賞を共同受賞。