旅先での写真撮影についてのアドバイス02

Q:旅先でバッテリーの充電はできるの?

A:最近の充電器は大丈夫。ただし、コンセント変換アダプターを忘れずに

 最近発売される各カメラメーカーのバッテリー充電器はすべて、100~240Vの電圧に対応しているので、どの国に行ってもホテルのコンセントから充電可能だ。ただしコンセントの形状は国によって大きく違うので、滞在予定があるすべての国のコンセントタイプを調べ、コンセント変換アダプターを持っていくことが必要だ。USB端子に接続して充電できる機種もあるが、充電元となるUSBアダプタやPCも、やはり電源との接続は必要。コンセント対策は必須である。また国によっては、とくに地方都市などで電気の供給が不安定なこともある。最低2日は充電なしでも大丈夫なように、予備のバッテリーも持っていくことを忘れずに。

国によってコンセントソケットの形状は異なる。事前に調べて、コンセント変換アダプターを準備しておこう

Q:夜景や星空の写真にも挑戦してみたい

A:小さな三脚とセルフタイマーを使うと、撮れる写真の幅は大きく広がる

活気のあるナイトマーケットや、幻想的な大都市のイルミネーション。そして目の覚めるような大自然のなかの星空などなど、旅先では夜に撮影をしたいシチュエーションにたくさん出会う。

このような場面で内蔵フラッシュを焚いて撮影しても、見たときの感動を写真に残すことは難しい。そんなときのために、カメラのシャッターにリモコンが使える機種だと嬉しい。また携帯しやすい小さな三脚がひとつあるだけで、撮れる写真の幅は大きく広がることになる。

暗いなかの撮影ではシャッタースピードが遅くなるため、手ぶれが最大の敵となる。そこで三脚にカメラを固定し、シャッターをリモコンで切るようにしよう。リモコンのかわりにセルフタイマーを使うのも手ぶれ対策にはよい。しかし思い通りのシャッタータイミングで撮影するのはむずかしい。

また、最新カメラではカメラのISO感度を6400以上、機種によっては51200までアップすることも可能だ。これによりシャッタースピードが速くなるので、手ぶれはもちろん、被写体も一定程度防ぐことができる。このISO感度は、高級機のほうが高性能となる。夜のシーンの撮影も狙いたい場合はカメラ選びもポイントになる。

Q:すばらしい雪景色を撮影したい。気を付けなければならないことはありますか?

A:寒い国ではバッテリーの低温対策を。結露もカメラの大敵。対策を十分に

 デジタルカメラの大敵の一つが「低温」。カメラに使われるリチウムイオンバッテリーは温度が低くなると、そのパフォーマンスが大きく低下する。寒冷地では、カメラはむき出しで持たずバッグに入れ、予備バッテリーは服の内側ポケットに入れておくと、バッテリー切れでシャッターチャンスを逃すこともない。

 また寒い国では結露にも注意が必要だ。外気で非常に冷たくなったカメラボディやレンズを暖かい室内に持ち込むと、結露が発生してビジョビジョに濡れてしまう。同様のことは熱帯地方でも起こる。クーラーの効いた屋内や車から、熱く湿度の高い屋外へ出たとき、結露が発生するのだ。カメラが結露すると、撮影に支障が出るだけでなく、故障の原因になる可能性もあるので、十分気をつけたい。対策としては、カメラをタオルなどに包んでバッグに入れ、必要以上に冷たくならないように気をつける。やむを得ず冷えたカメラを暖かい場へ移すときも、バッグからはすぐには取り出さず、しばらく置いておき、気温の変化に徐々に慣らすことが重要だ。

投稿者プロフィール

阪口克
阪口克
秩父在住のカメラマン。自宅は家族でセルフビルド。旅と自然の中の暮らしがテーマ。近著に「家をセルフでビルドしたい」(文藝春秋)「世界中からいただきます」(偕成社)ほか多数。写真家として参加した「世界のともだち」プロジェクトで
第64回産経児童出版文化賞大賞を共同受賞。