旅先での写真撮影についてのアドバイス01
せっかく世界へ旅立つのだから、現地で出会った感動的な風景や、忘れられない人との出会いを写真にぜひ残したい。ここでは旅に携えるカメラの選び方、そして撮影で失敗しないためにまず知っておきたい心がまえを解説していこう。
Q:どんなカメラを持っていけばよいの?
A:どんなカメラでも大丈夫。でも手動でのカメラ設定やレンズ交換ができれば写真の幅が広がる
カメラの種類にこだわる必要はない。コンパクトカメラ、アクションカメラ、一眼レフカメラなどなど、自分の旅行スタイルに合わせて、好きなカメラを持って行こう。だいじなことは「スマホに頼らず、撮影のためにカメラを持っていく」ということ。スマホでもっと重要な役割は通信と情報収集だ。これに撮影を上乗せすると電池消耗のリスクが高い。あなたを待っているすばらしいシーンの撮影は、ぜひ専用機であるカメラに任せ、ぞんぶんに撮影したい。
ただし、せっかくの海外で出会う貴重な出会いを、カメラ任せの完全オートで撮影するだけでは少しもったいない。ピントやホワイトバランス、写真の明るさなどを、自分で調整することができるモードがついたカメラなら、より自分の感性を生かした写真撮影ができる。またレンズ交換可能なカメラなら、どのような撮影シーンにも対応可能だ。
Q:旅におすすめのカメラと機材セットを教えて
A:“雑踏”、“絶景”、“オールマイティ”、旅のスタイルに合わせてカメラを選ぼう
もしあなたが旅の写真撮影にこだわりを持つなら、自分の旅のスタイルにピッタリ合ったカメラを選ぶことが重要だ。異国のエキゾチックな街並みを、足取りも軽く「雑踏スナップ」していくならカメラは小さくて軽いミラーレスタイプがよい。カメラが目立たず、手軽に連写ができるので、海外の「日常の一コマ」を写すのにうってつけだ。対して大型フルサイズのデジタル一眼を勧めたいのが、絶景をしっかり撮りたいタイプの人。ダイナミックな景色や珍しい動植物、そして貴重な世界遺産など、海外旅行でなければ出会うことができない絶景をしっかり残したいなら、画質が最高で機能も豊富なフルサイズのデジタル一眼やミラーレスを強くお勧めする。しかし自分がどんなタイプの旅をするか、まだ決まらない人も多いだろう。そういうひとはAPS-Cフォーマットのミラーレスを持っていこう。重さも気にならない程度で、さまざまな撮影シチュエーションに対応可能だ。
Q:カメラの他に必要なものは?
A:予備のメモリーカードとバッテリーは必須。カメラバッグも考えよう
カメラのほかに、対応するバッテリーとメモリーカードの予備を、必ず用意すること。海外旅行での人や風景との出会いは、二度とない貴重な機会。そのときにバッテリー切れ、またはメモリーカードがいっぱいという状態では、大切なシャッターチャンスを逃してしまう。カメラを収納するバッグも重要だ。突然の雨にも安心な耐水性があって、移動時の衝撃に強いカメラ専用バッグがあると心強い。バッグを選ぶときには、お店に自分のカメラを持っていき、実際に出し入れしてみてから選ぶとよい。店頭で相談してみよう。またバッグのデザインはなるべく地味なものを選ぶことをおすすめする。彼の地は、カメラは高級品である可能性もある。無用なアピールとならないようにしたい。
投稿者プロフィール

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秩父在住のカメラマン。自宅は家族でセルフビルド。旅と自然の中の暮らしがテーマ。近著に「家をセルフでビルドしたい」(文藝春秋)「世界中からいただきます」(偕成社)ほか多数。写真家として参加した「世界のともだち」プロジェクトで
第64回産経児童出版文化賞大賞を共同受賞。
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